— Delirious New York Diary

いつもの道 ~ニューヨークの枯山水~

日差しの強い週末の昼下がり、見慣れた道が舗装し直しのために夜の間に表面が削られ、全く違う姿になっているのに出会った。

表面を削る時にできた細かい筋が強いコントラストをなし、削られて出てきた砂粒が強い日差しを反射してキラキラと眩しい。いつもはない道路からの照り返しを感じながら、見慣れた風景が一変してまるで白中夢にあるかのような感覚にとらわれた。

細かい筋と荒れたアスファルトが、日本の古寺の石庭のようで、それを思い出した時一瞬都会の喧噪が掻き消えていったような錯覚に陥ったのかもしれない。

いつもは目立たないマンホールのふたが、鉄の輝きを取り戻して石庭の石のように散らばっている。

少したって同じ場所に戻ってみると、道路脇の街路樹が傾きかけた陽の中でいつもより柔らかな影を落としていた。

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